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金沢の製箔が、明治以降、その生産の独占的地位を確立したのは、金銀の有する伸展力のぎりぎりまで箔をのばす職人の技術と、この土地の気候、水質のよさをあげることができます。現在においては、全国生産高のうち金箔は98%以上、その素材の上澄と銀箔・洋箔においては実に100%が金沢産のものです。 金箔の製造は素材の金を薄く延ばすという一見単純な作業に思われがちですが、その行程は複雑で熟練した技術が要求されます。手漉和紙を特殊加工し、この和紙を使って金箔を作ります。打ち上がった箔は透かすと向こう側が見えるほどの薄さになり、伝統的技術と技法が要求されます。 金沢の風土と技術に磨かれた金箔が仏壇、仏具、寺院の装飾に用いられ荘厳な輝きを放っている。一方、蒔絵沈金をはじめとして、陶磁器、織糸、水引細工など、技術の進歩により美術工芸品の分野で盛んに使われています。現代では、屏風、襖紙、壁紙、額縁等インテリア方面にもよく使われ、その重厚で落ちついた効果を演出しています。